From Bean to Bar
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Bean to Barチョコレートとは? 普通のチョコレートとの違い

Bean to Bar(ビーントゥバー)とは、作り手がカカオ豆を選び、焙煎、粉砕、練り上げ、成形までを一貫して手がけるチョコレートの製造スタイルです。「Bean=カカオ豆」から「Bar=板チョコレート」まで、という言葉のとおりです。

一般的なチョコレートとのいちばん大きな違いは、完成したチョコレート生地から菓子を作るのではなく、作り手自身がカカオ豆の段階から味を組み立てること。カカオの産地や品種、焙煎の仕方、合わせる素材によって、一枚ごとの個性が表れやすくなります。

木のボードに置いたChocolate Naiveの板チョコレートと割った欠片

カカオ豆から一枚になるまで

産地で収穫されたカカオ豆は、発酵と乾燥を経てチョコレートの作り手へ届きます。そこから選別、焙煎、外皮の除去、粉砕、砂糖などの材料との練り上げ、テンパリング、成形という工程をたどります。

Bean to Barの作り手は、豆の特徴を見ながら、焙煎温度や時間、粒子の細かさ、練る時間、配合を調整します。同じ産地のカカオでも、作り手の判断によって酸味、香ばしさ、口どけ、余韻は変わります。

リトアニアのChocolate Naiveでは、カカオ豆を選別・洗浄・焙煎し、外皮を取り除いてから石臼で挽きます。砂糖やほかの素材を加えて少なくとも4日間挽き、成形と包装の後には、味と食感が整うまで2週間休ませています。

形の異なるChocolate Naiveの板チョコレートを並べたスタイリング

普通のチョコレートとの違いは、規模よりも工程

一般に流通するチョコレートの多くは、カカオ豆の加工、チョコレート生地の製造、菓子への加工を複数の事業者が分担し、安定した味を大量に届けられるよう設計されています。一方、Bean to Barでは、一つの作り手が豆から板になるまでを見渡し、小さな単位で味を調整することが多くあります。

ただし、Bean to Barという表示だけで、必ずおいしい、高級、環境にやさしいと決まるわけではありません。法律で統一された品質等級でもありません。違いは優劣ではなく、誰がどの工程を担い、何を味として残そうとしたかが見えやすいことにあります。

ケフィアのパッケージと板チョコレートをヨーグルトや果物と並べたスタイリング

味に表れる、カカオと作り手の個性

Bean to Barの楽しみは、カカオの産地による果実味やナッツのような香りを比べることだけではありません。作り手が土地の食文化や身近な素材をどう一枚へ取り入れるかにも表れます。

Chocolate Naive(チョコレートナイーブ)は、リトアニアを拠点とするビーントゥバーメーカーです。たとえば、発酵乳を使ったケフィア、森の食材を取り入れたポルチーニ、蜂蜜とビーポーレンを合わせたアンブロシアがあります。

カカオの産地ごとの違いを引き出すだけでなく、自分たちの土地で親しまれている素材や風景を味へ置き換える。Chocolate Naiveの一枚からは、豆から味を設計する作り手の考え方が見えてきます。

花とともに置いたポルチーニのパッケージとChocolate Naiveの板チョコレート

Bean to Barチョコレートの選び方

初めて選ぶときは、「Bean to Bar」の文字だけでなく、次の3点を見てみると違いを楽しみやすくなります。

  • カカオの産地や品種:果実味、酸味、香ばしさなどの手がかりになります。
  • カカオ含有率と原材料:数字の高さだけでなく、砂糖、ミルク、スパイスなど、何を組み合わせているかを見ます。
  • 作り手の説明:豆の選び方、焙煎や製法、表現したい味が書かれているかを確かめます。

カカオそのものを味わいたいなら原材料がシンプルな一枚から、作り手の発想を楽しみたいなら、その土地の素材を使った一枚から。普段のチョコレートとは違うものを探すというより、カカオと作り手の考えが見える一枚を選ぶことが、Bean to Barの入口です。

Chocolate Naiveのチョコレートを見る

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