活版印刷とは? 名刺や紙ものに残る手触り
活版印刷とは、文字や図柄の部分が高くなった版にインクをつけ、紙へ押して写す凸版印刷の一つです。版が紙へ直接触れるため、色だけでなく、印圧によるわずかな凹みや輪郭の影まで印刷の表情になります。
ただし、活版印刷なら必ず深く凹むわけではありません。凹凸の見え方は、紙の厚みややわらかさ、図柄の面積、圧のかけ方、片面か両面かによって変わります。活版印刷を選ぶときは、画面上の色だけでなく、紙と印刷によって生まれる手触りも確かめたいところです。
印圧で、文字の輪郭が紙に残る
活版印刷の仕組みは、スタンプに近いものです。凸状になった部分へインクをのせ、紙に押し当てることで文字や図柄を転写します。このときに加わる力が印圧です。光を斜めから当てると、印刷部分にできた小さな影が見え、指先では紙面の変化を感じられます。
オフセット印刷は、平らな版から一度ブランケットへ転写し、そこから紙へ印刷する方法です。オフセット印刷やデジタル印刷は、均一で滑らかな仕上がりを得意とします。一方、活版印刷は、版が紙へ触れた跡が残りやすい印刷です。細部を均一に再現したいのか、押した跡もデザインに取り入れたいのかによって、適した方法は変わります。
凹凸の深さは、紙との組み合わせで変わる
同じ版でも、厚くやわらかな紙は圧を受け止めやすく、薄い紙や硬い紙では凹みが控えめに見えることがあります。広いベタ面と細い文字でも、必要な圧は同じではありません。両面印刷では、片側の凹みが反対側へ影響しないように調整が必要です。
紙を選ぶときは、色や厚さだけでなく、表面のきめややわらかさ、裏面にどのくらい跡が出るかも確認します。写真だけでは判断しにくい場合は、実物の印刷サンプルに触れると、用紙とインクの組み合わせを比べやすくなります。
活版印刷で名刺を作りたい人へ
名刺は、活版印刷の手触りが伝わりやすい紙ものです。名前やロゴの輪郭、余白、紙の厚みまで含めて仕上がりを考えられます。
Printed Thingsの活版印刷注文サービスでは、名刺の一般的な寸法である91×55mmを初期値として、用紙、仕上がり寸法、片面/両面、枚数、新規印刷/再印刷、インク色、印刷面積、希望納期を選べます。印刷用のPDF、AI、ZIPデータがあれば、選んだ仕様で見積もりを確認し、そのまま注文できます。
完成データではなくても、データを送って見積もり相談から未完成のPDF、AI、ZIPを送り、用紙、色、加工などの条件を相談できます。デザインから依頼したい場合は、注文を進める前にSuimokへ相談してください。内容を伺ったうえで、対応できる範囲をご案内します。
活版印刷の質感を、完成品で確かめる
まず実物に触れてみたい場合は、Printed Thingsの紙ものから質感を確かめられます。
サンキューカードは、黒い紙へ「Thank You」の文字をシルバーで印刷した50枚入りのカードです。紙厚は135kg。光の角度を変えると、銀色の文字と印圧による輪郭の見え方が変わります。
サンキューカード(封筒付き)は、55×80mmの活版印刷カードと65×100mmの封筒を組み合わせた1セットです。封筒の木目柄は、実際の木を使って印刷しています。Jade Green、Aqua、Old Roseの3色から選べます。
印刷用データがあれば、仕様を選んで見積もれる
Printed Thingsの注文画面では、用紙、仕上がり寸法、片面/両面、100〜500枚、新規印刷/同じ内容での再印刷、1色目と2色目のインク、印刷面積、届け先、希望日を選べます。選んだ内容に応じて見積もり金額が表示されます。仕上がり寸法は幅107×高さ154mmまで指定でき、それを超える場合は事前の相談が必要です。
入稿できる形式はPDF、AI、ZIPで、1ファイル50MBまで。PDFはPDF/X-1aが推奨されています。用紙の色やフォントなど、データを確認してもらってから仕様を決めたい場合は、見積もり相談を利用できます。印圧や紙の質感を先に確かめたい人向けに、基本の用紙5種と基本のインク色5色を組み合わせた印刷サンプルも用意されています。
まとめ。用途に合わせて、紙と印刷条件を選ぶ
活版印刷の特徴は、凸状の版でインクを写し、その圧が紙に残ることです。名刺を作るときは、紙の厚みや凹凸に加えて、片面印刷か両面印刷かも確認します。完成したカードや印刷サンプルに触れると、画面では分かりにくい質感を比べられます。印刷用データをお持ちの場合は、用紙や色、印刷面積、納期を選んで見積もりを確認できます。用途と好みに合わせて紙や印刷条件を選ぶことが、納得できる仕上がりにつながります。






