M. K. Čiurlionis Memorial Museum

M. K. Čiurlionis Memorial Museum

リトアニアを代表する画家であり作曲家のチュルリョーニスの展覧会が来春に国立西洋美術館で開催されるということで、リトアニアの南方の町ドルスキニンカイにあるチュルリョーニスが育った家-M. K. Čiurlionis Memorial Museumを訪ねてきました。

今年はチュルリョーニスの生誕150周年で、町もお祝いムード。雨ばかりだった今夏のリトアニアでしたが、今日は夏の終わりを惜しむような美しい光の午後でした。

館内を見学中、突然ピアノの音色が聴こえてきてました。びっくりして受付の方に伺ったところ、夏の間、定期的にピアノのコンサートが開催されているそうで、ちょうど訪ねた夜が開催日とのこと。ピアニストの方がリハーサルで演奏していたのです。思わぬお裾分けの演奏会をしばし堪能させてもらいました。

チュルリョーニスの曲はジョナス・メカス(リトアニア語読みではヨーナス・メカス)の名作「リトアニアへの旅の追憶」のサウンドトラックにも使用されており、その影響かチュルリョーニスの旋律はリトアニアの風景を思わせます。

家の周りにはりんごの木がたくさんあり、音楽一家で育ったチュルリョーニスは、このりんご園で家族と共に音楽共に時間を過ごしたそうです。

家の横にはリトアニアの国樹であるオークの大きな木が青々と茂っていました。樹齢150年以上はありそうな大木。チュルリョーニスの生きた時代を側で見守ってきた木なのかもしれないと思いながら見上げました。

展覧会は来年の3月末から6月まで、長きに渡り開催されるそうです。恐らくこれまでに日本で開催されたリトアニア関連の企画として最大規模です。画家であり作曲家という稀有な才能をもったチュルリョーニスの世界を通して、多くの方にリトアニアの文化に興味を持って頂ける機会になりそうです。


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