長年ご紹介を続けている陶芸家ヴィガンタス・ヴァサイティスさんの作品が今年も届きました。毎年渡り鳥が飛び立つ季節と同じ頃に、ヴィガンタスさんの鳥笛たちも日本へやってきます。 夏の旅では、ヴィガンタスさんの工房兼自宅へ訪ね、作品を受け取ります。パンデミックを機に国境付近の村へ引っ越したヴィガンタスさん。昔、寄宿舎だった建物を整えながら暮らしています。 訪ねると仕事が夏休み中の奥さんのマリアさんが家庭料理でもてなしてくれます。この日も夏の風物詩ともいえる定番メニューのピンク色の冷製スープ「シャルティバルシチャイ」を作ってくれました。 ヴィガンタスさんは、昔ながらの製法で作陶を続けており、電気を使わない足で蹴って回す蹴轆轤を使っています。陶芸家仲間のベアトリーチェさんがヴィガンタスさんは轆轤の名手だと絶賛する腕前です。 精度がありながら大らかな味わいが魅力のヴィガンタスさんの作品たち。既に来年に向けて制作のシーズンが始まります。 また迎えに行ける日を楽しみに...なだらかな丘に美しい夕陽を眺めながら帰路につきました。





