Sodas - Lithuanian Traditional Ornament

Sodas - Lithuanian Traditional Ornament

はじめて見かけた時から、その宇宙的な造形の美しさと不思議の虜になった麦わらのオーナメント。リトアニア語で「ソダス-sodas 」と呼ばれるものだと教えてもらい、当時は情報があまりない中で、尋ねて歩き少しずつ学んできました。
「ソダス」は、主食である黒パンの原料であるライ麦の茎をリネンの糸で繋ぎ合わせたモビール飾りです。2023年には、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。
ライ麦を使ったオーナメントは、黒パンの文化圏で共通して見られる文化で、フィンランドのヒンメリやドイツのストロースターなどもよく知られています。それぞれの地域で造形的な違いや意味することが異なりますが、日本の藁のお飾りと同様に、主食への感謝の念と豊穣を祈る人々の営みが生み育んだ文化といえます。
ソダスの八面体は神羅万象を象徴し、豊穣や繁栄を表すモチーフである鳥やデイジーで彩ります。 宇宙の秩序を反映していると信じられており、家庭の調和を祈り、お守りとして結婚式やゆりかご、食卓の上に吊るしました。ソダスが緩やかに回転するとその家の気が良いといわれています。
mukuのカントリーハウスの近くに住むエレナさんがソダスを作っているらしいと聞きつけ、訪ねたことがあります。エレナさんはすっかりソダス作りに夢中で、庭でライ麦を育てているほど。
それでもその成り立ちや意味合いについて聞いてみると「あなたの方が詳しいわね。」と笑われてしまいました。他国の文化への関心が高じて、意味合いを知りたがってしまうところがありますが、日々の営みというものはもっと無意識の行為なのかもしれない感じたのでした。
ソダス探求の旅はこれからも続きます。

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